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愛知県埋蔵文化財センター  - 公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団

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my weblog : 201407

7/31/2014

蔵平遺跡(豊田市)の調査速報

Filed under: - palace @ 8:48 am

○調査課の町田です。


▲ 14A 区(北から望む)

 蔵平遺跡は今年度、2400 ㎡を調査する予定です。谷を挟んで14A 区(東側斜面)と14B 区(西側斜面)に分かれています。現在、その14A 区を調査中です。
 表土からは炭焼窯やその付属施設の平場などが確認されています。
 調査区東側の標高の高い斜面から、柱穴を伴う竪穴(たてあな)状遺構が見つかっています。その床面からは熱を受けて赤く焼け締まっている2カ所以上のカマド・炉跡と推定される焼土範囲が確認されています。その北側のやや低い位置から、石組みのカマドを伴う小規模な竪穴状遺構も見つかりました。そこからは墨で文字が書かれた灰釉(かいゆう)陶器碗が出土しています。
 また、その他、高い位置の斜面から漁に用いる網の土製の錘(おもり)が複数見つかっていることも注目されます。


▲竪穴状遺構から見つかった裏側に墨書きが施された 灰釉陶器碗の底部(「本」と読めます。)


▲柱穴とカマド・炉跡を伴う竪穴(たてあな)状遺構


7/29/2014

栗狭間遺(豊田市)の調査速報

Filed under: - palace @ 9:48 am

○調査課の鈴木恵介です。

 栗狭間遺跡の調査は6月初旬より開始しました。調査面積は10,500 ㎡を予定しています。奥の林まですべて調査区で広大な面積となっています。
 写真奥の土が露出している場所を14 A区と設定しました。斜面から掘削作業を開始していますが、今のところ傾斜の急な部分では遺構・遺物はあまり確認できていません。この調査に先立って行われた試掘調査などでも斜面より平坦な所に遺構・遺物が多いという結果がありますので、これから多くの遺構・遺物の出土が見込まれます。

 表土掘削の途中に石器が出土しました。赤褐色のチャートと呼ばれる石材でできています。この石材は遺跡の近隣では産出しないので、搬入されたものと考えられます。

 遺構検出を行うと、遺構らしき痕跡が見えてきました。主に黒色の土がブロック状に混じる範囲と、褐色と黄色の土がブロック状に混じる範囲がありそうです。
 これからの作業では、遺構検出作業が中心となります。

 平坦な場所の黄色土で検出作業を行っていると縄文土器が出土しました。土器外側に文様があまり無いタイプのようです。縄文時代後期(3000 〜 4000 年ほど前)の物とみられます。

 検出作業(土の面をきれいにする作業)を行っているところです。このような斜面の場所には遺構・遺物はほとんど確認できませんでした。


▲近くの田んぼにはイノシシが連日食事に来ていました。


7/28/2014

万瀬遺跡(設楽町)地元説明会開催のご案内

Filed under: - palace @ 8:45 am

***台風11号の影響のため、中止になりました(8/8)。***

 日頃は愛知県埋蔵文化財センターの活動にご協力を賜りありがとうございます。

 さて、当センターでは平成26年6月から設楽ダム関連事業に伴う万瀬遺跡の発掘調査を進めてまいりました。
調査では、縄文時代の土器や石器、江戸時代初期の遺構や遺物が多く発見されました。

 つきましては、これらの成果を皆さまにみていただく地元説明会を、下記のように開催いたしますので、この機会にぜひご覧下さい。

 日 時 平成26年8月9日(土)午後2時〜午後3時 雨天中止(小雨決行)

 場 所  万瀬遺跡発掘調査現場(設楽町大字川向字マンゼ地内)
       国道257号線設楽大橋の北西約500m 
       おでかけ北設バス「川向公会堂前」バス停からすぐ

 内 容  確認された遺構の見学および出土遺物の展示
      (調査員による説明を行います)

 主 催  (公財)愛知県教育•スポーツ振興財団 愛知県埋蔵文化財センター

 その他  参加は無料です。足元が悪いので動きやすい服装や履物でご参加下さい。

 問い合わせ先  愛知県埋蔵文化財センター調査課(担当:鈴木 080-1571-4982)


7/24/2014

寄島遺跡(安城市)の発掘調査速報

Filed under: - palace @ 4:33 pm

**寄島遺跡の調査速報**

○調査課の酒井です。

寄島遺跡C 区からは竪穴住居跡3 棟(竪穴住居跡A・B・C)、方形に巡る溝が1 条、その他、東西・南北に延びる溝を多数検出しました。

・今回発見された竪穴住居跡1 棟(竪穴住居跡C) から、炭のかたまりや炭になった木材や焼土などがみつかりました。こうした特徴をもった住居跡を「焼失住居」といいます。失火・放火による火災や、住居内から生活道具の土器や石器があまり出土しないことから転居・移住などのために意図的に焼き払った跡などと考えられています。


7/22/2014

昨年度刊行の報告書PDFを公開しました。

Filed under: - palace @ 11:23 am

○情報センターです。

昨年度刊行された、報告書5冊、年報、紀要のPDF ファイルを公開しました。
「ダウンロード」、もしくは「PDF 一覧」より、ご利用ください。


7/16/2014

東小笹遺跡の発掘調査速報

Filed under: - palace @ 1:39 pm

◎調査課の早野です。
発掘調査の流れを解説します。

1.発掘調査着手前。全面防草シートで覆われていました。

2.重機を使用し耕作土等の土を慎重に除去します。

3.調査区の外周部は、排水と土層断面観察のため溝掘りします。

4.重機掘削の終わった部分から、遺構面を小道具できれいに削り、遺構の形が見えるようにします。手前に見える薄黒い帯が、遺構(みぞ)の検出状況(掘る前)です。

5.見つけた遺構の中を小道具で掘り下げます。

6.遺構(みぞ・柱穴など)を掘り上げた状態です。

**現在までのところ、奈良平安時代の土器と近世以降の遺構・遺物が見つかっています。


7/14/2014

夏休み特別開館のおしらせ

Filed under: - palace @ 9:04 am

この夏、愛知県埋蔵文化財センターは、また特別開館をいたします。

開館期間:7 月23 日から8 月29 日 10:00-16:00
 休館日:土・日曜日(8/9,8/16 を除く)

<<内 容>> 詳細PDF 23.5Mb
 ●毎日体験コーナー  申込不要・参加無料
  *開館期間中いつでもお楽しみください。
 ・土器にさわろう!・ホネにさわろう!・お面をつくろう!・土器のペーパークラフトなど
   メニューは週毎に変わります! お楽しみに!

 ●バックヤードツアー 予約不要・参加無料
  *埋文センターの日頃の仕事を見学します。
   開催日:7 月23 日(水)・8 月6 日(水)・8 月20 日(水)
   **午前10 時に2階受付前に集合してください。

 ●新出土品展ー音声ガイド開始!  予約不要・参加無料
  *展示以外の情報をご覧になれます。
   新出土品展示に音声ガイド用のQR コードを設置します。
   インターネットにつながる端末をお持ちください。
   展示されていない情報がご覧になれます。
   端末の無料貸出もあります。 *QR コードは( 株) デンソーウェーブの登録商標です。



 歴史と理科のコラボレーション!今年の自由研究は「考古ラボ」で決まり!
*最新の考古学を科学する“ 体験型講座” です。 申込が必要です。 参加無料 

  ● 8 月9 日(土)第1 回:「むかしの食物をさぐる」講師:川添和暁(センター研究員)
  *弥生時代の人たちは一体ナニを食べていたのか!? 君の頭脳で解き明かそう!

 ● 8 月16 日(土)第2回:「むかしの環境をさぐる」講師:鬼頭 剛(センター研究員)
  *弥生時代の人たちはどんな風景の中にいたのか!? 目に見えないモノを探す!

   時間:いずれも午前10 時から午前11 時30 分
   対象:小学校4 年生以上(中・高生もOK!) 
   定員:各回先着20 名程度 
 申込方法:往復はがきに、参加される方の氏名・ご住所・連絡が取れる電話番号をご記入の上、
      愛知県埋蔵文化財センターまでお送りください。
      またはホームページよりお申し込みください。


7/4/2014

**水入遺跡の調査速報**

Filed under: - palace @ 9:25 am

◎調査課の町田です。

(*この記事は、より詳細な速報から抜粋したものです。詳しくは PDF をご覧ください。)

 去る2014 年5 月7日〜30 日まで水入遺跡の発掘調査を行いました。調査区は豊田東インターチェンジの敷地内に位置します。水入遺跡は、過去に当センターによって、1997 年から1999 年にかけて調査が行われていました。


▲北東上空から調査区を望む

 前回の調査では旧石器時代から江戸時代にかけての遺物や遺構を確認し、大きな成果を得ています。
 今回の調査区は旧調査の98D 区と99Kb 区に挟まれた未調査区域に該当します。前回の調査と比較にならない程、調査面積は小さいですが、古代の建物跡や中世のお墓と思われる遺構や遺物が確認でき、狭いながらも貴重な成果が得られました。


▲古代の竪穴建物跡( たてあなたてものあと)

 一辺が約2m で柱穴を伴う小型の竪穴建物跡です。前回の調査でも、古代の遺構として、このような規模のものが確認されています。住居というより、何らかの作業スペースだったようです。
 その他にも大小様々な柱穴、土壙、溝などが見つかっています。


▲柱穴から出土した中世の山茶碗(やまぢゃわん)の底部

 遺構の検出作業のとき、周りとは土の色が違う黒っぽい土から見つかった遺物です。中世の山茶碗の底の部分です。この後、遺物を取り上げて、記録を取りながら、黒っぽい土が入っている形状通りに掘り進めていくと柱穴であることが判りました。
 遺物のほとんどは遺物包含層から見つかりました。一番多かったものは中世の山茶碗の破片でした。その他、土器(土師器)片、石器を製作したときに出る剥片も見つかっています。


▲調査区全景の写真

 調査区の全景は最大25m の高さまで上がれる高所作業車から撮影しました。今回は安全を考慮して、調査区を東と西に分けました。撮影も2回に分けました。後から掘った東側は、少しでも多くの遺構を見つけようとして、ほんの気持ちだけ幅広に掘ったせいで、写真で合わせるとズレてしまう結果になってしまいました(^_^;)

<<より詳細な情報は、「水入遺跡 調査速報」PDF をダウンロード してください。>>


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