栗狭間遺(豊田市)の調査速報
○調査課の鈴木恵介です。
栗狭間遺跡の調査は6月初旬より開始しました。調査面積は10,500 ㎡を予定しています。奥の林まですべて調査区で広大な面積となっています。
写真奥の土が露出している場所を14 A区と設定しました。斜面から掘削作業を開始していますが、今のところ傾斜の急な部分では遺構・遺物はあまり確認できていません。この調査に先立って行われた試掘調査などでも斜面より平坦な所に遺構・遺物が多いという結果がありますので、これから多くの遺構・遺物の出土が見込まれます。
表土掘削の途中に石器が出土しました。赤褐色のチャートと呼ばれる石材でできています。この石材は遺跡の近隣では産出しないので、搬入されたものと考えられます。
遺構検出を行うと、遺構らしき痕跡が見えてきました。主に黒色の土がブロック状に混じる範囲と、褐色と黄色の土がブロック状に混じる範囲がありそうです。
これからの作業では、遺構検出作業が中心となります。
平坦な場所の黄色土で検出作業を行っていると縄文土器が出土しました。土器外側に文様があまり無いタイプのようです。縄文時代後期(3000 〜 4000 年ほど前)の物とみられます。
検出作業(土の面をきれいにする作業)を行っているところです。このような斜面の場所には遺構・遺物はほとんど確認できませんでした。
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