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愛知県埋蔵文化財センター  - 公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団

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10/25/2012

栗狭間遺跡(くりはざま)遺跡の調査速報 その2

Filed under: - palace @ 8:45 am

☆栗狭間遺跡のドングリピット発見!

◎調査課の蔭山です。

 豊田市下山地区にある栗狭間遺跡です。前回紹介しました川の上流部分を9月から調査しました。その結果、上流からの川が合流する手前の川辺で、ドングリピット(ドングリの貯蔵穴と思われる遺構)が2基みつかりました。

円形
▲写真1:栗狭間遺跡Bb 区遠景(北より)
 前回紹介した調査区は写真の発掘調査区の下側(北側)です。

川
▲写真2:ドングリピットが見つかった川(北東より)
 岩場を蛇行して流れています。

ピット
▲写真3:ドングリピット(西より)
 ドングリピットは川の最下層でみつかりました。川の堆積層は腐植物を多く含んだ黒色シルトで、中世以後に溜まったものです。写真の奥、右のドングリピットが032SK、写真手前、左のドングリピットが033SK です。

032SK
▲写真4:ドングリピット(032SK)発見時
 032SK を見つけたときの状況、地表面にドングリが点在しています。

032SK拡大
▲写真5:ドングリピット(032SK)アップ

032SK断面
▲写真6:ドングリピット(032SK)断面(西より)
 長径は80cm ほどで、深さ4cm の穴でした。穴の上部は川の流れにより削られたものと考えられます。


10/17/2012

鹿乗川の橋と遺跡をめぐる(8)

Filed under: - palace @ 8:45 am

◎調査課の永井邦仁です。

 ご無沙汰しております。今年の9 月は結構暑かったので、なかなか歩けませんでしたね。さて、今年度も寄島遺跡で発掘調査が始まりましたので、ここから再開しましょう。

23年度南
▲画像1:寄島遺跡遠景と集落・墓のイメージ(平成23 年度調査時:南から)

寄島遺跡は、加美橋の東に低地の中でも比較的高い地点があって、そこを中心に広がる弥生時代後期〜古墳時代前期の集落遺跡です。そして、集落の南側には方形周溝墓などの墓域があって、さらに南側はもっと低くなって旧河道が横切っています。昨年度は墓域や旧河道を調査して、古墳の一部が検出されたことをお知らせしたかと思います。今回はその古墳について、です。

前方後方墳
▲画像2:寄島遺跡の前方後方墳(案)

この墓は、発掘調査で北東と南東の隅が検出されたので、一辺約20m の方墳である可能性が高いのですが、もう一つの案として前方後方墳の可能性も指摘しておきましょう。ポイントは南西側の辺が完全に検出されていないことです。ここに10 〜 20m の前方部が取り付く形もあり得るのです。また、周溝の形状が逆台形で方墳を想定するにはやや不自然に点も挙げられます。
以上の想定から、全長30 〜 40m の前方後方墳が、碧海台地を背景に旧河道の方に側面を向けて立地していたことになります。この大きさは台地上の二子古墳(前方後方墳)の68.2m のおよそ2 分の1 となります。

コスモス
▲画像3:今年度の寄島遺跡遠景(手前はコスモス畑)

前方部は市道の下に想定され、墳形の結論は先送りとなります。ともあれ、周溝墓群の一角に大きな墓が登場していることには変わりがなく、ここに寄島「ムラ」社会の大きな変化を読み取ることができるでしょう。


10/10/2012

埋蔵文化財展 終了のご報告

Filed under: - palace @ 9:07 am

 今年度の埋蔵文化財展は、9 月30 日に終了しました。今年度は、「戦国のあいち」展と題し、愛知県陶磁資料館・愛知県教育委員会・愛知県埋蔵文化財センター・愛知県立大学の共同企画展として、開催されました。7 月28 日からの56 日間で、7千人を超える方々にご参加いただきました。ありがとうございました。

県知事と
▲開会式 大村知事に展示解説

展示
▲展示一例

講座

▲展示解説(埋蔵文化財講座)

講演会

▲埋蔵文化財講演会

ワークショップ

▲ワークショップ

 また、最終日の「考古学セミナー」では、台風が近づいているにもかかわらず250 名もの方にご参加いただきました。この「考古学セミナー」は、県内の発掘調査情報や考古学をめぐる様々な情報を、いろいろな人たちと共有するために、今回初めて開催しました。
 今回の埋蔵文化財展では、たくさんの方からいろいろなご意見・ご感想をいただき、大変有意義な展示会となりました。重ねてお礼申し上げます。

セミナー

▲考古学セミナー


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