朝日遺跡(愛知県清須市ほか)は、東海地方最大規模を誇る、弥生時代の集落遺跡です。同遺跡から出土した遺物のうち、愛知県が所蔵する主要遺物2,028点が2012年に国の重要文化財へ指定されました。
本展は、あいちトリエンナーレ2016「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」特別連携事業として、来館者が朝日遺跡、弥生時代、愛知県の考古学をめぐって旅することを目指し、3つの展示部門を設けています。
メイン展示「弥生への旅 朝日遺跡」では、朝日遺跡から出土した土器などについて、その造形美を展示紹介するともに、当地域の弥生時代における人々の多様な活動を、朝日遺跡出土の重要文化財によって紹介します。
サブ展示1「弥生古物を旅する」では、考古学以外の文脈−古美術・美術史における弥生遺物の位置付けについて紹介します。
サブ展示2「あいち考古楽市」では、愛知県内の市町村・大学等の考古学調査研究機関によるブース出展形式で、愛知県内の考古学的な調査研究の概要を紹介します。
来館者の皆さんは、これから展示室をめぐるキャラヴァン−旅に出発し、朝日遺跡、弥生時代、愛知県の考古学の創造力を感じ取ってください。
ダウンロード:ポスター(1MB)
ダウンロード:チラシ(1.2MB)
【開催場所】愛知県陶磁資料館 本館 第1展示室・第2展示室・特別展示室
【会 期】平成28年7月2日(土)−8月28日(日)
【開館時間】午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
ただし、展覧会初日は開会式のため、午前11時から
【休館日】毎週月曜日。ただし、7月18日(月)は開館、19日(火)は休館。
【観覧料】( )内は20名以上の団体 < >内は身体障害者等
○一般 600円(480円)<300円>
○ 高大生 500円(400円)<250円>
○ 中学生以下無料
ただし、学校行事の高校生は無料。
また、小学校・中学校・高等学校の学校行事の引率者は無料。
なお、身体障碍者等とは、愛知県陶磁美術館条例第6条第1項5号・6号・7号・8号に該当するものとする。
**割引制度(併用はできません)**
・リニモ駅の改札内に設置のチラシ、リニモ1日乗車券又は名古屋市営交通1日乗車券(ドニチエコ切符を含む)を持参した者は団体料金を適用する。
・公益財団法人愛知県都市整備協会が管理するモリコロパーク駐車場再入場券及び名都美術館が発行する観覧券の半券を持参した者は団体料金を適用する。
・チラシ、ホームページ等に掲載する割引券を持参した者(一般社団法人日本自動車連盟が発行するJAF会員証を呈示した者及び「ミュージアムぐるっとパス・関西2016」掲載の割引券を利用する者を含む。)は100円減額する。
・陶芸実習室利用券を提示し観覧する者は、団体料金を適用する。
・「愛知ふるさと大使」の名刺を提示した者は、100円減額する。
・あいちトリエンナーレ実行委員会が発行するあいちトリエンナーレ2016国際展(現 代美術)チケット(普通チケット、フリーパスいずれも可)を提示した者は、100円減額する。
【展示構成】
メイン展示:弥生への旅 朝日遺跡
[第1展示室]:展示資料は全て重要文化財
● 創造する弥生デザイン [第1展・西室]
朝日遺跡に特有の意匠(形・文様)
パレススタイル土器
円窓付土器
朝日デザイン(銅鐸・巴形銅器、鳥形土製品・大形土器)
● 朝日に集う 朝日から旅立つ [第1展・東室]
朝日遺跡を中心とした人とモノの移動・交流
朝日クロニクル
ムラを造る
ムラに集う
マツリに集う
川へ海へ山へ
西へ東へ
サブ展示1:弥生古物を旅する
[第2展示室]
1.柳宗悦と岡本太郎 日本美術の伝統としての弥生土器
2. 弥生遺物の見立て 花入になった銅鐸と土器壺
3. 陶磁専門美術館の弥生土器 一括収集資料と古陶磁鑑賞教育
サブ展示2:あいち考古楽市(こうこ がくいち)
[特別展示室]
県内市町村・大学等の考古学関係機関がブース出展形式で、最新成果を紹介。
(尾張) 稲沢市教育委員会、春日井市教育委員会、NPO法人古代邇和の里・文化遺産ネットワーク
(知多) 東海市教育委員会
(西三河) 安城市教育委員会、豊田市教育委員会
(東三河) 豊川市教育員会、豊橋市教育委員会、田原市教育委員会
(大学等) 愛知学院大学、名古屋大学、南山大学、荒木集成館
(県関係) 愛知県陶磁美術館、愛知県教育委員会、愛知県埋蔵文化財センター
<<学習・体験プログラム>>*事前申込不要、参加無料。
●講演会・シンポジウム1 「倭国への歴程」 チラシ(185KB)
・日時:7月9日(土)、午後1時30分−4時30分
・会場:愛知県陶磁美術館 本館 講堂
・講演「朝日遺跡の盛衰と弥生時代」
講師:設楽博己氏(東京大学大学院人文社会系研究科考古学研究室教授)
・シンポジウム「倭国への歴程」
パネラー:設楽博己氏(東京大学大学院人文社会系研究科考古学研究室教授)
石黒立人(愛知県埋蔵文化財センター専門委員)
原田 幹 (愛知県教育委員会生涯学習課文化財保護室主査)
永井宏幸(愛知県埋蔵文化財センター)
●講演会・シンポジウム2 「狗奴国創世記」 チラシ(4.1MB)
・日時:8月20日(土)、午後1時30分−4時30分
・会場:愛知県陶磁美術館 本館 講堂
・講演「狗奴国創世と朝日遺跡の終焉」
講師:赤塚次郎氏(NPO法人ニワ里ねっと理事長)
・シンポジウム「狗奴国創世記」
パネラー:赤塚次郎氏(NPO法人ニワ里ねっと理事長)
樋上 昇 (愛知県埋蔵文化財センター調査研究専門員)
早野浩二(愛知県埋蔵文化財センター調査研究専門員)
宮腰健司(愛知県埋蔵文化財センター長兼調査課長)
●連続講座1 「朝日講座」 チラシ(6.3MB)
*時間:午後1時30分−3時
会場:愛知県陶磁美術館 本館 展示説明室
・7月16日(土)「“はじまり”の朝日遺跡」 鬼頭 剛(愛知県埋蔵文化財センター調査研究専門員)
・7月23日(土)「“貝殻山貝塚”から“朝日遺跡”へ」永井宏幸(愛知県埋蔵文化財センター調査研究専門員)
・7月30日(土)「朝日遺跡の“衣・食・住”」 宮腰健司(愛知県埋蔵文化財センター長兼調査課長)
・8月 6 日(土)「朝日遺跡の“日常と非日常”」石黒立人(愛知県埋蔵文化財センター専門委員)
・8月13日(土)「朝日遺跡と色使い」 堀木真美子(愛知県埋蔵文化財センター調査研究専門員)
宮腰健司(愛知県埋蔵文化財センター長兼調査課長
・8月27日(土)「朝日遺跡“総集編”」 石黒立人(愛知県埋蔵文化財センター専門委員)
●連続講座2 「担当者が語る発掘現場三十年」 チラシ(2.4MB)
*時間:午後1時30分−3時
会場:愛知県陶磁美術館 本館 講堂
・7月24日(日)
「清洲城下町遺跡」 鈴木正貴(愛知県埋蔵文化財センター調査研究専門員
「鶯窯跡・桑下城跡」 小澤一弘(愛知県埋蔵文化財センター専門委員)
「八王子遺跡」 樋上 昇(愛知県埋蔵文化財センター調査研究専門員)
・8月7日(日)
「城山城跡」 永井邦仁(愛知県埋蔵文化財センター調査研究専門員)
「室遺跡」 都築暢也(中京大学文学部歴史文化学科客員教授)
「石座神社遺跡」 早野浩二(愛知県埋蔵文化財センター調査研究専門員)
●展示解説
7月10日(日)、7月18日(月・祝)、8月21日(日)
*時間:午後1時30分−(約60分)
会場:愛知県陶磁美術館 本館 第1・第2展示室
*本展の観覧券が必要です。
●ワークショップ チラシ(1.1MB)
・7月 2 日(土)「勾玉づくり」
・7月 3 日(日)「拓本体験」
・7月17日(日)「キネクトゲーム」
・7月31日(日)「弥生機織り」
・8月14日(日)「巴型鋳込み模擬体験」
・8月28日(日)「銅鐸鋳込み模擬体験」
*時間:午前10時−正午、午後1時−3時の間に随時
ただし、7月2日は開会式のため午前11時から
・会場:愛知県陶磁美術館 本館 特別展示室入口前
・講師:愛知県教育委員会文化財保護室職員・愛知県埋蔵文化財センター職員
< <関連事業>>>
1.シンポジウム「中部地方の瓦窯の構造」
・日時:7月31日(日)、午前10時−午後4時
・会場:愛知県陶磁美術館 本館 講堂
*本事業は、第27回考古学研究会東海例会・第14回窯跡研究会の共催シンポジウム
第2日で、本展「あいち考古楽市」における名古屋大学考古学研究室展示の関連事業
である。(第1日は、7月30日(土)に名古屋大学大学院文学研究科で開催する。)
*事前申込不要、参加無料。ただし資料は実費(1,000円)必要。
2.講義「愛知の瓦を考える−古代編−」
・日時:8月26日(金)、午後1時30分−午後3時
・会場:愛知県陶磁美術館 本館 講堂
・講師:大西 遼(愛知県陶磁美術館学芸員)
*本事業は、愛知県陶磁美術館ボランティア研修・8月として実施するものである。
*事前申込不要、参加無料。
[交通案内]
(1)リニモ(東部丘陵線)
「陶磁資料館南駅」下車、北方向へ徒歩600m
(2)名鉄バス
名鉄瀬戸線 尾張瀬戸駅から「愛・地球博記念公園駅」行き「陶磁美術館」下車
ただし、土曜日・日曜日・祝日のみ運行。
(3)自家用車
東名高速・日進JCT−名古屋瀬戸道路・長久手I.Cから瀬戸方面へ約5km
東名高速・名古屋I.Cから瀬戸・豊田・足助方面へ約10km
東海環状・せと赤津I.Cから長久手方面へ約7km
(4)タクシー
地下鉄東山線 藤が丘駅から約10km
名鉄瀬戸線 尾張瀬戸駅から約7km