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愛知県埋蔵文化財センター  - 公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団

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1/31/2010

車塚遺跡 地元説明会のお知らせ

Filed under: - palace @ 8:00 am

平素は、愛知県埋蔵文化財センターの調査・事業に、ご理解およびご協力頂き、まことにありがとうございます。
 昨年10月から調査を行なっています車塚遺跡では、弥生時代から古代にかけての集落跡が良好な状態で見つかりました。特に、これまで知られていなかった古墳が2基も発見され、当地の歴史を考える上で、貴重な調査事例となると考えられます。
 つきましては地元説明会を下記のように行ないますので、是非お越し下さい。

地図

1. 日 時  平成22(2010)年2月6日(土) 午前11時〜 小雨決行
2. 場 所  岡崎市岩津町字車塚 車塚遺跡
3. 内 容  調査区内での調査成果の説明と、出土遺物の展示を行ないます。
4. 問合せ先 調査課 鈴木・川添(電話0567-67-4163)

※見学用通路などに万全の注意には心掛けますが、足下にはご注意ください。

須恵器
▲古墳の中から出土した須恵器

耳環
▲古墳の中から出土した金環(耳飾り)

建物
▲古代の掘立柱建物群


1/27/2010

一色青海遺跡 地元説明会のお知らせ

Filed under: - palace @ 12:00 pm

 愛知県埋蔵文化財センターでは、日光川上流流域下水道浄化センター内の施設拡充にともない、平成21年5月から稲沢市一色青海町に所在する一色青海遺跡の発掘調査をおこなっております。
 弥生時代中期後葉(紀元前1世紀頃)の集落の中心部を発掘し、竪穴住居50棟以上、掘立柱建物5棟以上と、集落の北を画する大溝2条を確認しました。
 なかでも大溝からは、大量の土器とともに、製作途中の鍬や斧柄、竪杵、弓などの木製品のほか、赤彩をほどこしたカゴ、ヒスイ製の勾玉などの珍しい遺物が出土しました。
 つきましては、これらの発掘調査成果をご覧いただきたく、説明会を下記のように開催いたしますので、多くの方々のお越しをお待ち申し上げております。

住居跡
▲竪穴住居土器出土状況

1 日  時  平成22年1月30日(土) 午前10時より
                    1時間程度
2 場  所  一色青海遺跡発掘調査現場 稲沢市一色青海町地内
3 内  容  発掘調査で見つかった遺構の説明と見学、出土遺物の展示
4 主  催  (財)愛知県教育・スポーツ振興財団 愛知県埋蔵文化財センター
        電話 0567-67-4163 http://maibun.com
        一色青海詰所 電話 0587-36-1793
5 そ の 他   当日は別途説明資料を配布し、30分程度調査研究員が説明を行っ 
        た後、質問にお答えします。
        なお、雨天の場合は中止します(小雨決行)。
地図
▲地図

竪杵
▲竪杵

赤彩弓
▲赤彩弓

赤彩カゴ
▲赤彩カゴ

二連の鍬未成品
▲二連の鍬未成品


1/12/2010

下新田遺跡 調査速報 その1

Filed under: - palace @ 2:49 pm

●調査課の榊原です。

 現在発掘調査を進めている下新田(しもしんでん)遺跡についてお伝えします。

 下新田遺跡は名鉄犬山線岩倉駅の北西約1kmに位置する、弥生時代から戦国時代にかけての遺跡です。県道名古屋江南線建設工事に伴う事前調査として、平成21年10月より調査を実施しています。昨年12月末までに7カ所の調査区で調査を完了しました。

全景
▲全景写真(南から)

 現在までに下新田遺跡で見つかった遺構・遺物のうち最も古いものは、総合体育文化センター交差点西側の09Da区南端で見つかった弥生土器です。弥生時代中期後葉(B.C.1世紀)の深鉢で、荒い櫛状の工具で施文されています(写真1参照)。
土器
▲写真1 弥生土器

 奈良時代(8世紀)のものとしては、Da区を中心に竪穴住居15棟や多数の土坑、掘立柱建物と思われる建物の柱穴が4基、南北に並んで見つかりました。柱穴はおよそ1間の間隔を開けて4つが並んでおり、掘立柱建物の柱の痕だと考えられます。これら4つが建物西壁の柱となり、建物は県道側に広がっていたと考えています(写真2・写真3参照)。
建物1
▲写真2 奈良時代の建物跡

建物2
▲写真3 奈良時代の建物跡

 室町〜戦国時代(14〜16世紀)のものでは、総合体育文化センター北の09B区において幅4mを超える大溝のほか、戦国時代の井戸が見つかりました(写真4参照)。この時期の区画溝は、他の調査区でも多数見つかりました。これらの区画溝は軸線が南北方向より東にやや振れており、ほぼ同じ方向に巡っています。09Da区では大型土坑群も見つかっています。
井戸
▲写真4 戦国時代の井戸

これまでの調査では、Da区と県道を挟んで向かい合う09B区でも、奈良時代の竪穴状土坑などが見つかっています。このことから奈良時代の遺構の中心が09Aa区から09B区にかけて展開していることがわかってきました。竪穴住居群の数が多いだけではなく、柱穴の本数・間隔から見ても大きな掘立柱建物が存在したと考えられます。

 下新田遺跡の調査は、2月まで行う予定です。今後の調査結果については、改めてお知らせする予定です。


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