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愛知県埋蔵文化財センター  - 公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団

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my weblog : 201310

10/22/2013

栗狭間(くりはざま)遺跡の調査速報 その5

Filed under: - palace @ 1:52 pm

栗狭間(くりはざま)遺跡は、豊田市下山田代町内の遺跡です。

今回は13C区の調査速報です。


▲13C区1面全景(10月8日撮影)

 C区は先に調査を行ったA区(谷部)の南、山側に位置します。縄文晩期の土器が多数検出された川跡の崖の上にあたる場所ですが、いまのところ住居跡などの遺構はみつかっていません。

 ただ丘陵斜面の傾斜が変わる辺りで楕円形の土坑1基がみつかりました。長軸方向が約1.2m、深さ0.9mあり、平な底面の中央には直径15cm程度の穴の痕跡があります。時期は不明ですが、動物を捕らえるしかけ、陥し穴の可能性が考えられます。


▲陥し穴と思われる土坑


▲川縁の崖面での作業

***下山交流館祭での資料展示のお知らせ***
◎日時:10月26・27日(土・日)下山交流館2F
◎内容:今年度の下山地区調査資料を展示します。
   また26日は成果報告会(10:30〜12:00)も行います。
      どうぞご参加ください。
***荒天が予想されるため、中止となりました。(10月24日追加)***


10/16/2013

八畝畑(やせばた)遺跡- 岡崎市- 現場説明会の報告

Filed under: - palace @ 3:14 pm

先日の10 月5 日(土)に、岡崎市の八畝畑遺跡において、現場説明会を行いました。
当日の資料は、 こちら からダウンロードできます。

天気は曇り。11 時からの開始でしたが、10 時前から人々が集まりはじめていました。


▲説明会の入り口


▲遺物の展示室

 説明会では、調査の経緯と成果の説明と発掘現場の見学を実施しました。そのほか、出土遺物の展示も行いました。現場では、発掘作業と洗浄作業が続けられていました。


▲解説の様子


▲作業中の現場


▲子供に人気の土器洗浄作業

見学者の方々には、実際の発掘作業や洗浄作業を間近で見学していただける機会になった様です。また、今回の説明会では、いつになく小学生の参加が目立ちました。土器の洗浄作業の場所では、絶え間なく子供の姿がみられました。出土遺物の展示室では、「こんな様な土器、ウチの畑でたくさん出とったに。納屋に置いてあるわ。」なんて言う言葉を聞くことができました。また、子供の参加者が多いのをみて、「ウチの地域はすごいね。いいわ。」と感心される大人の方もいらっしゃいました。

 当日の参加者は、257 名と大盛況でした。地域の方々の関心の高さが感じられました。

 最後に、発掘調査および説明会の開催に関しまして、地域の方々のご協力とご理解をいただけたことに、深く感謝をいたします。今後ともよろしくお願いします。


10/10/2013

孫石(まごいし)遺跡13B 区- 豊田市- その2

Filed under: - palace @ 9:48 am

孫石遺跡13B 区の調査成果 その2です。


▲ 13B 区遺構状況(空中撮影写真)

 13B 区は西方向に伸びる谷地形の緩斜面に相当します。第1面(黒色土上面)では、平安時代の遺構や遺物が確認されました。比較的緩い斜面の周囲に溝を設けて排水し、内部には建物や炉跡などが広がっていました。やや急な斜面には、地面を削り込んで平坦面を作る部分も見つかりました。出土遺物は多く,灰釉陶器椀・皿、壺類、土師器甕(鍋)の他に鍛冶作業の際に排出される鉄滓が多数みられます。こうした状況から、平安時代に刃物を多
用する作業を営んだ作業場であった可能性が考えられます。山間部で狩猟活動あるいは森林資源の開発をしていたもしれません。


▲遺構配置図


▲大型土坑(おおがたどこう)044SG 堆積状況 
 (黒色土が堆積し床面には炉跡- ろあと- もあります。灰釉陶器- かいゆうとうき- や、鉄滓- てっさい- が出土)


▲掘立柱建物跡- ほったてばしらたてものあと-(建物2)


▲炉跡- ろあと-178SL (焼けた部分が赤変しています。)


▲溝207SD・211SD 堆積状況


▲溝から出土した陶器杯?


10/7/2013

孫石(まごいし)遺跡13C 区- 豊田市- その1

Filed under: - palace @ 9:32 am

孫石(まごいし)遺跡は、豊田市下山田代町内の遺跡です。

孫石遺跡13C 区の調査成果です。

 13C 区は表土掘削を途中まで進めた状態です。これまでのところ、東側と西側にそれぞれ谷地形があり、沢が流れていたことが判明しました。沢の粘土から加工木材が少量出土しました。


▲調査区配置図


▲東側の沢の堆積状況(大部分は最近の堆積です)


▲西側の沢の堆積状


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