rss ログイン
愛知県埋蔵文化財センター  - 公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団

メインメニュー

ブログ月別一覧

**いろいろな情報

my weblog : 201305

5/30/2013

年報と研究紀要のPDFが公開されました。

Filed under: - palace @ 8:45 am

◎情報センターです。

 平成24 年度年報と研究紀要14 号のPDF を公開しました。 どうぞ、ご活用ください。

「ダウンロード」へ
「年報」へ
「研究紀要」へ

**紀要 第14 号**
 愛知県埋蔵文化財センターの研究論文です。

  ◎川添和暁 (PDF:5.4M)
   奥三河地域の縄文時代後晩期の様相について
    ―東栄町引田遺跡・本郷桜平遺跡を中心に―

  ◎早野浩二 (PDF:2.1M)
   知多式以前―松崎遺跡・上浜田遺跡の脚台式製塩土器―

  ◎樋上 昇・早野浩二 (PDF:2.2M)
   安城市惣作遺跡出土の刀把装具について

  ◎永井邦仁 (PDF:11.7M)
   尾張国府跡の研究(1)

  ◎蔭山誠一・鈴木正貴 (PDF:5.2M)
   清須における河川跡の研究

  ◎伊奈和彦・武部真木・蔭山誠一 (PDF:2.4M)
   下山の炭焼窯跡

**年報 平成24 年度**
 1. 平成24 年度 調査遺跡位置図など (1.8M)
 2. 遺跡の概要
   北丹波・東流遺跡 (732.6K)
   松崎遺跡・上浜田遺跡 (692.8K)
   トヨガ下遺跡 (1.4M)
   猪移り遺跡 (1.6M)
   栗狭間遺跡 (1.2M)
   蔵平遺跡 (1.2M)
   岡山南遺跡 (806.9K)
   寄島遺跡 (1.2M)
   惣作遺跡 (888K)
   野添遺跡 (870.6K)
   東下地遺跡 (615.9K)
   設楽ダム工事関連遺跡 範囲確認調査 西地・東地遺跡・滝瀬遺跡 (597.4K)
 3. 平成24 年度 刊行報告書抄録 (4.1M)
 4. 平成24 年度 埋蔵文化財展・埋蔵文化財講演会の記録 (2.3M)
 5. 平成24 年度 埋蔵文化財センターの活動 (820.6K)

 ○愛知県埋蔵文化財センター調査報告書 曲松遺跡 (1.8M)


5/27/2013

報告書の紹介No.02 清洲城下町遺跡XI- その1-

Filed under: - palace @ 8:45 am

◎調査課の鈴木です。

今年の3月に報告書が刊行された『清洲城下町遺跡Ⅺ』の紹介をします。

全国でも有数の戦国時代から江戸時代初期にかけての都市遺跡です。清須城は、織田信長をはじめ織田信雄・豊臣秀次・福島正則・松平忠吉・徳川義直などが居城した城郭でした。


▲写真1 写真図版1上
  右端中央の青いビニルシートが発掘調査区、左手中央の森が後期清須城本丸跡

『清洲城下町遺跡Ⅺ』で紹介した発掘調査は、県道助七西市場線の建設に伴うもので、清須城下町の南部に位置します。城下町期前期(1478 年〜1586 年)では堀を持つ武家屋敷群の南端部に相当し、後期(1586 年〜1610 年)では町屋であったことが明らかになりました。特に、16 世紀中頃以降では、金属製品生産に伴って排出される廃棄物が多く見つかっており、この付近で鍛冶屋や鋳物師が存在したことが予測されました。


▲写真2 写真図版4左上 11 区1面の遺構
  (概ね16 世紀末〜17 世紀初頭)

金属製品生産に関わる遺構としては、炉跡や石埋設遺構、炭化物などを多量に含む土坑などがあります。これらは、それぞれ鍛冶炉や金床石、廃棄物捨て場であることが想定されました。このため、発掘調査の際に鍛冶炉や金床石の周辺では25cm 単位で床面の土壌を採取し、1mm メッシュのフルイで微細遺物を選別しました。


▲写真3 発見された鍛造剥片と粒状滓

この結果、鍛造剥片(扁平な微小遺物)と粒状滓(球形の微小遺物)などが多く見つかりました。鍛造剥片と粒状滓は、ともに刃物などを作る鍛冶工程でできる微細な不純物です(鍛造剥片様遺物は鍛造剥片とは似て非なる遺物ですが、金属製品生産に関わる遺物であることに変わりはありません)。


▲写真4 石埋設遺構0508SP 周辺の鍛造剥片と粒状滓の分布( 第86 図)

上図は、石埋設遺構0508SP 周辺の床面の土壌を25cm 単位で採取し、各地点の鍛造剥片と粒状滓の出土量を示した図面です。これをみますと、石埋設遺構0508SP と0509SP から約50cm 離れた部分に鍛造剥片と粒状滓などがたくさん出土していることが分かります。埋設された石かあるいはその上に置かれた金床で熱せられた刃物がたたかれ、鍛冶作業が行われた様子を示しているように思われます。


▲写真5 炉跡0640SL 周辺の微細遺物の分布(第85 図)

一方、炉跡0640SL 周辺の床面の土壌を25cm 単位で採取し、各地点の微細遺物の出土量を示した図面です。これをみますと、周辺では全く鍛造剥片と粒状滓が見つかっていないことが分かります。

このように、発掘調査現場で採取された様々な資料を詳細に分析することにより、往時の金属生産の様子を知ることができるのです。室内の整理作業でも新しい発見があり、これらの成果も含めて報告書となっているのです。

関心のある方はぜひPDF をダウンロードして一度のぞいてみてください。内容は専門的で難しいかもしれませんが、現場作業の後はこういう調査をしているのだということが少しは垣間みることができるでしょう。


5/23/2013

八畝畑遺跡の調査が始まりました

Filed under: - palace @ 1:44 pm

◎調査課の松田です。

 岡崎市正名町に所在する八畝畑遺跡は、県道岡崎碧南線の建設工事に先立ち、平成25 年5 月から10 月の予定で発掘調査を実施します。調査予定面積は3500 平米で、南北に二分割して北側(A 区)から始め、現在は南側(B区)を土置場として利用しております。5 月8 日からは、表土を重機にて取り除く作業が始まりました。調査区では、古墳時代の始まる頃につくられた土器などが、少しずつ見つかっています。


5/20/2013

報告書の紹介No.01 町屋遺跡- その1-

Filed under: - palace @ 8:45 am

◎調査課の蔭山です。

今年の3月に報告書が刊行された町屋遺跡の紹介をします。
町屋遺跡は弥生時代の遺跡で、愛知県一宮市千秋町町屋にあります。


▲写真1 町屋遺跡周辺 北から岩倉・名古屋方面を望む

写真中央を横に走る道路が名神高速道路、写真左側の縦にのびる道路が県道名古屋江南線です。遺跡は名神高速道
路と県道名古屋江南線(地元では名桑線と呼ばれています)の合流する辺りです。


▲写真2 町屋遺跡の中心部分 南より

07Cc 区と07Id 区を発掘調査している時のものです。弥生時代中期〜後期の竪穴住居、土坑、溝などが多数みつ
かりました。


▲写真3 弥生時代中期後葉の竪穴住居 南東より

町屋遺跡で見つかった竪穴住居の多くは、隅丸方形からやや台形気味の隅丸長方形の平面形をしていました。写真手前が07Cc 区035SB、写真奥が同区028SB で、一辺4m 程の町屋遺跡では中型規模の大きさのものです。写真奥の竪穴住居028SB の中央付近にある平たい川原石は炉石の可能性があるものです。


▲写真4 弥生時代中期中葉前半の大型土坑 南より

写真左が07Cc 区055SK、写真中央が同区051SK、写真右が同区050SK です。写真は土坑の一番底にあった遺物の出土状況を調査している時のものです。弥生土器、石器、特に石鏃を作った際に出るチップが多数出土しました。


▲写真5 弥生時代後期の方形周溝墓 東より

写真手前が07Id 区、写真奥が07Cc 区です。道路を挟んで、方形にめぐる大型の溝がみつかりました。わかりますか?一辺20m を超える大きな方形周溝墓です。溝から墓の副葬品の可能性があるガラス小玉が1点みつかりま
した。


▲写真6 写真5にみえる方形種溝墓の07Id 区の部分 北東より

写真は方形周溝墓の周溝を完掘した時のものです。発掘調査では、お墓の墓穴(主体部)のあった高まりは既になくなっていて、その周りをめぐっていた溝だけが見つかりました。


▲写真7 弥生時代中期中葉後半から中期後葉の溝群 南より

写真は07Hb 区のものです。07Hb 区は遺跡の北側の地点で、県道名古屋江南線の東側の調査区です。町屋遺跡の発掘調査では、写真のような幅の狭い調査区で多くの調査をしました。写真に見える溝は、弥生時代の方形周溝墓の周溝や用水路と考えられる大型の溝です。


5/16/2013

報告書のPDF公開!

Filed under: - palace @ 8:45 am

◎情報センターです。
昨年度末に刊行された9冊の報告書のPDF が公開されました。
「PDF 一覧」もしくは「ダウンロード」から、ご利用いただけます。

第173 集 上品野西金地遺跡
第174 集 西牧野遺跡
第175 集 下津宿遺跡
第178 集 東中田A 古窯
第179 集 町屋遺跡
第180 集 滝町古窯
第181 集 桑下城跡
第183 集 清洲城下町遺跡XI
第187 集 別岨古窯群

どうぞご活用ください。


5/13/2013

平成25年度 発掘調査予定遺跡

Filed under: - palace @ 8:45 am

◎情報センターです。

平成25年度の発掘調査予定遺跡の一覧です。

①②滝瀬遺跡ほか    設楽町
③西平地遺跡      豊田市
④孫石遺跡      豊田市
⑤トヨガ下遺跡      豊田市
⑥栗狭間遺跡      豊田市
⑦北丹波・東流遺跡    稲沢市
⑧八畝畑遺跡      岡崎市
⑨野添遺跡      豊橋市
⑩五反田遺跡      安城市
⑪下懸遺跡      安城市
⑫寄島遺跡      安城市


5/8/2013

展示替えの準備です。

Filed under: - palace @ 12:32 pm

◎調査課の堀木です。

ゴールデンウィークの前に、弥富のセンター内の展示替えの準備が始まりました。
夏休みには、新しい雰囲気で新しい展示を見ていただける様、いろいろな物を片付けています。中でも大物は、「名古屋城三の丸遺跡」のお堀のはぎ取り。人頭大の石まで張り付いています。とっても重いんです。階段を使って2階から下ろしました。きちんと梱包して、またいつか展示できるようにして、1階の倉庫に運び込みます。皆で力を合わせて運び出しています。
この後の連休中は筋肉痛に悩まされた職員もいた様です。


10 queries. 0.209 sec.
Powered by WordPress Module based on WordPress ME & WordPress

 

Powered by XOOPS Cube 2.2 Distributed by XOOPS Cube 2.2 Distribution Team.