東小笹遺跡の発掘調査速報 その3
◎調査課の早野です。
豊田市東小笹遺跡の発掘調査が進んでいます。
今回も前回に引き続いて発掘調査の流れを説明していきます。
1.調査区の北側からは、大きな窪みが見つかりました。
おそらく土木作業に使う土を取った跡で、明治時代に枝下(しだれ)用水をつくった時のものかもしれません。
2.南西方向に下がってゆく地形が確認されました。
この部分からは古墳時代から奈良時代ごろの土器が出土しました。
周辺には建物などがあったのかもしれません。
3.掘り終わると、調査区全体の撮影をします。今回は高所作業車の上から撮影しました。
4.3と同じく高所作業車からの撮影です。市街地の方(南西)を写しています。
写真右上には、平成記念橋が見えています。景色は良いのですが、高くて怖いです^^;
5.調査終了後には、一部を深く掘って、下の地層を確認します。
調査区北西隅を掘ったところ、大きな石がいっぱい出てきました。何万年も前にこの辺りに川が流れていた頃のものです。
調査区の西側(B区)の調査は終了しました。残念ながら、遺構・遺物ともに少なく、期待されたお寺(宝隆院)に関係するものも見つかっていません。現在調査中の東側(A区)に期待しています。