松崎遺跡 調査速報
●調査課の川添です。
古墳時代・古代の土器製塩の様相が実証的に証明されたことなどで、学史的に著名な、東海市松崎遺跡の調査の現在行っています。調査は、名鉄常滑河和線沿線の東側を沿うように実施しており、今回の調査で、松崎遺跡と南西側に立地する同じく製塩遺跡の上浜田遺跡との地形的な関係がわかるものと考えております。
現在の調査は、北半分・松崎遺跡側を行なっております。調査区は遺跡の西端に当たるようで、西側に向って地形が傾斜し、当時の海へとつながるようです。松崎遺跡が立地する砂堆は一つの大きなものではなく、実際には幾筋かの砂堆が集まったものであること、そして細かく複雑な凹凸があることが分かりつつあります。
当時の製塩活動を示す証拠としては、分かりやすい形ではありませんが、重なって堆積する遺物包含層として確認することができます。現在のところ、この遺物包含層は、微地形の高いところに沿って、北側と南側の大きく2ヶ所に分かれて存在しています。北側では古墳時代の製塩土器を中心とし、南側では古代の製塩土器の出土が中心であるといえます。また、南側の遺物包含層では、部分的ではありますが良好な貝層が点在しています。同時に貝類採取も行なっていたのでしょうか。
現在、北側はほぼ調査が終了し、南側の調査を行なっています。地元説明会では、この南側の遺物包含層の様子を見ていただこうと考えております。
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