御山寺遺跡 調査速報
◎調査課の蔭山です。
岩倉市鈴井町にある御山寺遺跡の発掘調査を5月18日から6月15日にかけて実施しましたので、その成果を紹介致します。
御山寺遺跡は弥生時代から古墳時代の遺跡として知られていた遺跡で、平成16年度より愛知県埋蔵文化財センターにより発掘調査を実施してきた遺跡です。本年度の調査区は御山寺遺跡の西端に位置する地点で、北に隣接する平成19年度に調査した07D区と07E区において縄文時代晩期前半の集落、古墳時代前期の竪穴住居群からなる集落や溝、古代から中世にかけての自然河道などがみつかっております。
今回の調査においても、縄文時代晩期前半の竪穴状遺構4基・土坑多数と古墳時代前期の竪穴住居5棟・溝5条・土坑多数、中世の区画溝2条がみつかりました。
▲古墳時代前期の遺構(調査区の東より)
この中で、平成19年度の調査において注目された旧河道に沿って西の微高地上を北から南にはしる溝が、さらに西側の地点に新たに4条みつかりました。
▲古墳時代前期の南北溝(調査区西側を南より)
▲古墳時代前期の竪穴住居(調査区東側を南より)
縄文時代晩期前半の遺構では、調査区西側には大型土坑が散在する程度なのですが、調査区東側には竪穴状遺構や礫が多数廃棄される土坑などが複雑に重複して存在していた様子が分かりました。
▲縄文時代の遺構(調査区の東より、写真手前側において遺構が重複しています)
今回みつかった古墳時代前期と縄文時代晩期の遺構群はさらに南に展開する事が明らかになり、盛んな営みとその変遷が存在した事を示すものと考えられます。
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