北丹波・東流遺跡の調査速報
○調査課の永井宏幸です。
5月下旬から開始しました発掘調査は7月上旬で終了しました。今回の調査成果を紹介します。
北丹波・東流遺跡の調査は、2012年度に2,320平米、2013年度に1,000平米行いました。これら2年次にわたる調査によって、古墳時代の耕作地、奈良時代と鎌倉から室町時代の集落を確認しました。
2015年度の調査は390平米を行いました。調査区の中央を東西に横切る池(あるいは川)跡が見つかりました。池・川底は現在も湧水が激しく、調査は難航しました。
堆積した土を掘り下げていくと、多量の鎌倉〜江戸時代までの遺物が出土しました。
堆積土を観察すると、江戸時代の遺物を含む土がほとんどで、鎌倉から室町時代の遺物を含む土は池・川跡の縁に少し残る程度した。つまり、江戸時代の池・川によって大きく削平されていたことがわかりました。
明治時代の頃には平らに埋まった所を利用して田んぼに改変したようです。その証拠として、池・川跡の縁どりに沿って、畦(あぜ)板や杭が見つかっています。
このように、池・川だった所から田んぼになるまで、千年近くにわたる土地利用が今回の調査によってわかりました。
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