トヨガ下遺跡 調査速報 その2
◎調査課の蔭山です。
前回、豊田市下山田代町所在のトヨガ下遺跡の炭窯跡の紹介をしました。今回は、その後の調査成果の紹介です。
▲写真1:写真の下側(西側)がトヨガ下遺跡A区で、写真の上側(東側)が猪移り遺跡A区です。
▲写真2:トヨガ下遺跡A区の真上からみた全景です(写真の上側が西、下側が南です)。
炭窯跡の調査について紹介したトヨガ下遺跡A区の道は、なんと明治24年の額田郡田代村甲の地籍図において描かれていて、トヨガ下遺跡A区の西にある柿根田遺跡へと通じる道です。調査区の北側においては、地山面までこの道が確認できたのですが、南側では新しい盛土の上に道が造られたことが分かりました。今回の発掘調査では、この道の下から調査区の北東側にある谷から南に登って、西に折れて野垣内にむかう別の道が見つかりました。この道の西に曲がる角では、花崗岩の礫が埋められて、道の山側が整地されていました。そして道の下には、段々に地山を形成した状態が分かり、水田が営まれたようです。
▲写真3:トヨガ下遺跡A区の北東から南西に向かう道の曲がり角です(010SX、北東より)。
コーナーの内側部分に石材を埋めた整地がされていました(011SX)。
調査区の北側の谷では、中世から近世にかけての溝が1条みつかり、その下の黒色土からは縄文土器が見つかりました。
▲写真4:トヨガ下遺跡A区の北端部分で見つかった溝(012SD)です。斜面の裾を西から東にはしっています。
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