猪移り遺跡 調査速報
◎調査課の武部です。
「トヨガ下遺跡」の東隣、猪移り(いうつり)遺跡の調査について紹介します。
写真1はA区調査が始まったばかりの頃です(西から撮影)。
写真2尾根頂上の一部で石器を作るときにできる小さな石屑が分布する範囲もあり、ごく近い場所に住居があるのでは、と慎重に調査をすすめています。遺物が集中する範囲に縄文時代の土坑2つを確認しました。
写真3のような花崗岩の間からも土器と石器が出土し、縄文時代草創期・早期・中期後半から後期初めにかけての時期の土器があることが分かってきました。
写真4は、縄文土器と石器です。石器は、右から有舌(有茎)尖頭器(ゆうぜつ(ゆうけい)せんとうき)、石鏃(せきぞく)、石匙(いしさじ)です。
写真5、6縄文早期の押型文土器です。
石器では溶結凝灰岩、チャート、下呂石を素材にしたの小さなやじり(石鏃,せきぞく)など、狩猟の道具や、近くで入手できる花崗岩を利用した敲石(たたきいし)や磨石(すりいし)、など調理の道具が出土しています。
また草創期の有舌尖頭器が出土した地点は、県内で60遺跡が知られています。そのうちの18カ所が豊田市内にあり、貴重な新資料が加わることになりました。
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