鹿乗川の橋と遺跡をめぐる(2)
調査課の永井邦仁です。
鹿乗川の橋と遺跡を散策する、第2回目は寺領橋の北約200mにある岩根上橋です。岩根上橋も新しい橋へ作り替える工事が間もなく始まります。現在の岩根橋は、1966年(昭和41)に改築・完成した自動車1台分の幅しかない橋です。
この橋も江戸時代後期の村絵図に描かれていますので、岩根橋同様に古くからある橋だと思われるのですが、惣作遺跡の中心には位置していません。しかし平成21年度に行われたセンターの発掘調査で、興味深い事実が明らかになったのです。
それは、惣作遺跡の中心と考えられていた、寺領橋・岩根橋付近にある自然堤防(沖積地にできた微高地のこと)とは別の自然堤防の存在が明らかになったことです。発掘調査では09C区北部に該当し、奈良時代の竪穴建物や平安時代の柱列や墨書土器が検出されました。
こうしてみると、ある意味で岩根上橋も集落遺跡の中心に架かっているといえるでしょう。いよいよ古い橋の位置が重要になってきました。
次回は県道幸田石井線の岩根橋です。
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