清洲城下町遺跡 調査速報 その1
調査課の鈴木正貴です。
清須市に所在する清洲城下町遺跡は、全国でも有数の戦国時代から江戸時代初期にかけての都市遺跡です。清須城は、織田信長をはじめ織田信雄・豊臣秀次・福島正則・松平忠吉・徳川義直などが居城した城郭でした。
今年度は本丸から南へ約600mの地点で、県道建設工事に先立って1610㎡の面積を平成23年9月から発掘調査を行っております。調査は3調査区に分けて行い、現在は11A区の掘削を進めています。
11 A区では、1面で城下町期後期(17 世紀初頭くらい)〜宿場町期(江戸時代全般)、2面で城下町期後期(16世紀後葉〜 17 世紀初頭)を中心とした遺構や遺物が発見されました。写真は11 A区の1面遺構全体の様子です。
城下町期後期では、根石を持つ掘立柱建物跡や井戸、ゴミ穴などが発見されました。ゴミ穴は炭化物を多量に含むものが多く、密集して繰り返し掘削されていたようです。遺構の配置からみて、武家屋敷というよりは町屋があったと推定され、ゴミ穴はそこに住んだ職人?たちが廃棄したものかもしれません。
宿場町期では、調査地点が美濃街道からやや離れた場所であるため、あまり遺構は多くありませんでした。井戸や埋設された甕・ゴミ穴などがわずかにあり、屋敷裏の様子を示しているようです。
今後は11 A区のさらに下層の様子を探り、終わり次第11 B区・11 C区へ進む予定です。
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