寄島遺跡 調査速報 その2
◎調査課の永井邦仁です。
安城市小川町に所在する寄島遺跡では、梅雨も明けて連日発掘調査進行中です。今回は、平安時代後期と考えられる、黒色土層上面で検出された集落遺構について報告します。
発掘調査は、北からA〜C区に区分して進めています。平安時代の竪穴建物はC区で検出されました。なお、A区からB区にかけて、自然流路(川)か大きな溝と考えられる遺構が検出されつつあります。詳細は後日お知らせします。
C区では、一辺が7m以上ある大型の竪穴建物1棟と、3〜5m規模の小型の竪穴建物5棟以上が検出され、それらに重複して南北にのびる溝が検出されました。
土層の観察から、溝(SD)が竪穴建物の埋土を掘り込んでいることがわかりました。竪穴建物(037SI)の埋土は、建物の基礎ともいうべき床面より下の部分のみが残っていました。そこからは灰釉陶器が出土しています。一方、溝からは山茶碗などの鎌倉時代以降の遺物が出土していることから、建物の時期が平安時代後期(11〜12世紀)であると考えられます。
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