鎌倉街道周辺遺跡 発掘調査速報 その1
◎調査課の鈴木です。
現在は稲沢市に所在する鎌倉街道周辺遺跡の発掘調査を行っています。
平成23年度の鎌倉街道周辺遺跡の発掘調査は、11Aa区・11Ab区・11Ba区・11Bb区・11D区の合計5ヶ所で行っています。
今回は東寄りの11D区の途中経過を紹介します。
●11D区1面(15世紀中頃〜18世紀)の成果
11D区1面では、鎌倉街道と推定される幅が約10mの高まりが南北に伸びる形で確認されました。これは、昨年度の調査で発見された鎌倉街道の続きと考えられます。15世紀前葉の柱穴などを埋めて作られていますので、道は15世紀中頃に作られたと思われます。
その後は、少なくとも18世紀には、畑の耕作土が堆積し「うね」に関係すると思われる小溝が掘られました。このころには、街道は廃止されていたことが分かりました。
●11D区2面(14世紀〜15世紀前半)の成果
11D区2面では、鎌倉街道が作られる直前の遺構がたくさん確認されました。東部では柱穴が多く見つかり、掘立柱建物が建っていたと推測されます。中央部から西部にかけては、中型から大型の穴(土坑)が繰り返して掘られた状態が確認されました。
土坑からは、陶磁器の他に、鍛冶の時に発生する廃棄物(鉄滓)や焼けた土壁や炭片などが多く出土しています。この場所が金属製品を生産した作業場の付近であったと推測できます。
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