寄島遺跡 調査速報 その1
◎調査課の永井邦仁です。
安城市小川町に所在する寄島遺跡では、鹿乗川改修工事に伴う発掘調査を5月から9月までの予定で実施しています。寄島遺跡では、平成18年度の発掘調査で弥生時代末期から古墳時代初めの集落跡を検出していますが、今回の調査地点はその南側に位置します。場所は、小川町志茂の交差点から東へ向かうと鹿乗川にかかる下懸橋に出ますが、その北東側の一帯です。
▲重機による表土掘削作業(南西から)
最初に作業を開始したのが11C区で、道路を挟んだ南側は平成12年度に下懸遺跡として発掘調査した場所です。重機を使って、表土(遺跡全体を覆っている造成土や耕作土)を掘削します。
▲土層断面で遺構・遺物のある地層を確認します
次に調査区の端にトレンチを掘って、遺構遺物が検出できる地層がどの深さにどれだけの厚さであるのかを調べます。黒色の地層からは弥生時代中期から平安時代にかけての土器が多数出土しています。この調査区の場合、黒色の地層の上面と下面で遺構検出を行うことになりました。
▲遺物包含層の掘削作業(南から)
そして遺構検出面を目指してスコップを使って掘削していきます。近世以降の耕作によって遺構は残っていないものの遺物を含む地層を遺物包含層として掘削していきます。現在は遺構検出を進めており、集落の建物遺構などが沖積地の微高地上に広がる様子が判明しつつあります。
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