石座神社遺跡 調査速報3
●調査課の白井です。
日頃は、埋蔵文化財の調査・研究につきまして、ご理解とご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。愛知県埋蔵文化財センターでは、平成21 年8 月より新城市大宮の『石座神社遺跡』(いわくらじんじゃいせき)の発掘調査を行っています。
▲石座神社遺跡09 調査区遠景
今年度の調査では、弥生時代後期〜古墳時代前期の竪穴建物が約100 棟見つかり、丘陵斜面に立地する大規模な集落が確認されています。また、たくさんの弥生土器、土師器に加え、縄文時代前期の滑石製けつ状耳飾(けつじょうみみかざり)や昨年度の調査でも見つかった鉛製鉄砲玉などが出土しています。
▲丘陵斜面に立地する大型竪穴建物
▲竪穴建物における遺物出土状況
▲滑石製けつ状耳飾(けつじょうみみかざり)
▲鉛製鉄砲玉出土状況
本遺跡は、弥生時代後期〜古墳時代前期における旧設楽郡の中での大規模な集落として位置づけらます。今後、集落の立地や規模、継続性、遺構や出土遺物の構成等の観点から、吉竹遺跡や、モリ下遺跡といった近隣集落との関係性について、より詳細な検討が必要だと考えられます。また、縄文時代の遺物は、草創期〜前期に帰属するものが多いとみられ、当地域の具体的な様相を知るための良好な資料になると思います。
Comments Off
RSS feed for comments on this post.
ƤˤϡޤȤդƤޤ
Ȥ
ʤߥȤդ뤳ȤϽޤ