蔵平遺跡 調査速報
○調査課の町田です。
▲蔵平遺跡14A 区
(北から望む、平坦な面に人が立っています。)
蔵平遺跡は先日、14A 区(東側斜面)のラジコンヘリコプターからの全景撮影が終わり、調査の終盤に差し掛かっています。14B 区(西側斜面)も撮影に向けての大詰めの発掘作業中です。
14A 区では斜面をカットして作られた平坦な面が6段確認されています。そこから、柱穴を伴う竪穴(たてあな)状遺構や炉・カマド跡と推定される被熱を受けて堅く焼けしまった焼土や溝などが見つかっています。調査区西側の標高の低い平坦な面からは火事で焼け落ちたように炭となった木材をともなう一辺2m あまりの小型の竪穴(たてあな)状遺構も見つかりました。
珍しい陶器も出土しています。緑釉(りょくゆう)陶器です。高度な技術を必要とする当時の高級陶器でした。前回お話した墨で文字が書かれた灰釉(かいゆう)陶器と一緒にお役人さんが使っていたのかもしれませんね?
平安時代、夕焼けがきれいに見える西向きの斜面でどのような日常が営まれていたのか?興味が尽きません。
▲緑釉陶器-りょくゆうとうきー
(2度焼きされた軟らかい陶器です。1度焼いた後、鉛釉-なまりゆう-をかけて、もう1度、低い温度で焼き上げると緑色になります。)
▲蔵平遺跡14A 区全景
(上が南東、1〜6は平坦な面のまとまり、●は炉・カマド跡)
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