羽根遺跡 調査速報 その2
◎調査課の成瀬です。
6月末より調査していたC 区の調査について概要をお知らせしたいと思います。
C 区は旧宗桂寺境内を含む区画です。1面目の調査では表土除去の段階で一石五輪塔などの石塔類が崖面にまとまって廃棄されていたことから墓域の可能性を考えていましたが、墓壙と思われるような穴はほとんどなく柱穴と考えられるピットが多数確認されたことから何らかの建物があったと考えられます。また崖面の崩れをおさえるための石積みにも一石五輪塔などの石塔類を他の石と一緒に積んでいることが確認されました。また出土遺物としては、土師皿や内耳鍋、釜などがありA 区1面目同様17 世紀初頭あたりのものがまとまって出ています。
▲石塔廃棄状況
2面目の調査では1面目にあった石積みを除去しその周辺の整地土を取り除き調査を行ったところ1面で確認した平坦面とは異なる方向で平坦面の造成が行われていたことが確認されました。整地を取り除く段階で多くの内耳鍋、釜の破片が出土しており戦国期のものと考えられます。
▲ C 区2面目全景
現在はB 区の調査を行っており、8月9日に現地説明会も予定しております。詳しくはこちら から。
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