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2005年07月27日

御山寺遺跡 02

(ごさんじいせき:岩倉市中野町・東町 北緯35度17分18秒,東経136度52分11秒)

C1RGJ.gif御山寺遺跡は、岩倉市の中心にある岩倉城跡から北西約1.5kmに位置する、古墳時代から近代までの遺構・遺物が確認される遺跡です。昨年度から発掘調査を実施し、今年度も名鉄犬山線の東西両側で10月までの期間で調査を進めています。


C1RGJ004.jpg●遺跡全景(西から)

現在御山寺遺跡では、名鉄犬山線西側の05B区(画像手前)と東側の05C区(画像奥)で調査が進行中です。昨年度同様、若干カーブしながら東西方向へのびる大溝が確認されました。幅約5m、全長約200m以上の規模で、西端は前回紹介した南北方向の大溝に合流しています。


C1RGJ005.jpg●05C区全景

05C区では調査区の真ん中に大溝があり、それに合流する南北方向のやや小さな溝が複数確認されました。大溝の覆土からは古瀬戸後期段階の陶器が多数出土しており、岩倉城が機能していた16世紀前半に埋め戻された可能性が高いと考えられます。



C1RGJ006.jpg●堀立柱建物と井戸


また大溝がつくられる以前の遺構として竪穴住居跡や掘立柱建物跡、井戸跡が確認されました。竪穴住居は平安時代と確認され、掘立柱建物と井戸については現在調査中です。



投稿者 maibun : 2005年07月27日 09:00