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2005年09月09日
御山寺遺跡 03
(ごさんじいせき:岩倉市中野町・東町 北緯35度17分18秒,東経136度52分11秒)
御山寺遺跡は、岩倉市の中心にある岩倉城跡から北西約1.5kmに位置する、古墳時代から近代までの遺構・遺物が確認される遺跡です。昨年度から発掘調査を実施し、今年度も名鉄犬山線の東西両側で10月までの期間で調査を進めています。
●05B全景
御山寺遺跡05B区では、戦国時代につくられたとみられる東西方向の大溝や、古墳時代前期を中心とする竪穴建物跡多数が確認されました。名鉄犬山線から西側では基盤層となる礫層が地表面近くにまで及んでいます。
●大溝断面
大溝はこの礫層を掘り込んで造られ、そして大量の円礫で埋め戻されたことが明らかとなりました。いずれの作業も大変な労力を必要としたと考えられます。
●遺物出土状況
一方、古墳時代前期の竪穴建物は礫層の上に広がる砂層を掘り込んで造られました。建物跡は複雑に重なりあっており、その一番下の建物跡からは土師器の甕が出土しました。また瀬戸内海沿岸で多く出土するタイプの網につける土錘が1点出土したことも注目されます。
投稿者 maibun : 2005年09月09日 09:25