ニュース
時下、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
愛知県埋蔵文化財センターでは、平成20年4月から滝町古窯跡の発掘調査を行っており、これまで格別のご協力をいただき、誠にありがとうございます。
滝町古窯跡は明治期に操業した窯跡の遺跡であり、調査範囲内では大量の窯道具や焼成不良の磁器碗類の捨て場所(物原)や窯体の一部と思われる遺構などを確認しました。このような明治期の近代窯業遺跡に関連する資料はまだまだ少なく、また明治の初めに陶工・永楽和全が京都より岡崎に迎えられ、数年間作陶を行ったという記録があり、市内六供町の甲山焼窯跡とともにその関連性が注目される貴重な資料となりました。
つきましては、調査成果をみていただく説明会を下記により開催いたしますので、この機会に是非ご覧下さるようお知らせ申し上げます。
記
1 日 時 平成20年6月29日(日) 午前11時から(40分間程度)
2 場 所 岡崎市常磐学区市民ホーム
3 内 容 発掘調査のスライド投影と解説、出土遺物の展示
4 駐車場 駐車スペースがありませんので、公共交通機関をご利用ください。
5 その他 発掘地点は急峻な山腹です。安全を考慮して見学は実施致しません。
大きな地図で見る

愛知県埋蔵文化財センター・中日文化センター共同企画
新しい愛知の古代文化に触れる,考古学講座no.2
「尾張国誕生物語」
講師 愛知県埋蔵文化財センター調査課研究員
開講日 7月第三水曜日 午前10時から12時
<内容>
愛知県内には,数多くの優れた古墳や古代の遺跡が存在します。
愛知県埋蔵文化財センターでは,県内各地で遺跡の発掘調査を実施してまいりました。その中で,特に興味深い調査成果が得られました,複数の遺跡をご紹介しながら,時空を超えて皆さんと遙か古代の旅に出てみたいと思います。
伊勢湾の恵みと伴に,風土と景観を保ちながら独特の文化を築き上げてきた,ほんとうの愛知の古代に出会ってみましょう。
<カリキュラム>
第1回(7/16)「尾治国誕生 新しい古墳文化物語」 赤塚次郎
第2回(8/20)「伊勢湾の恵み 海部集団の大活躍」 早野浩二
第3回(9/17)「考古学の調査現場に残る自然災害の跡」 鬼頭 剛
第4回(10/15)「瓦が語る古代寺院の風景 大陸建築の衝撃」永井邦仁
第5回(11/19)「中央集権と地方 律令という尾張の国」 城ヶ谷和広
詳細は 中日文化センター まで

JR東海が主催された「さわやかウォーキングー水と緑豊かな海抜0メートル地帯を訪ねてー」では、愛知県埋蔵文化財センターがコース内に組み込まれました。
センターでは、参加される方々に休息をとっていただけるよういすや冷たいお茶などを準備しました。また、この機会にセンターの活動を知っていただこうと、センターの一部を公開しました。館内のそこここに職員を配置し、説明にあたりました。1階ロビーでは室遺跡(西尾市)の古代の木樋と、朝日遺跡の弥生人骨。2階の資料管理閲覧室では、桑下城跡(瀬戸市)の保存状態の良い和鏡の展示解説を行いました。また2階の研修室においては、休憩用の椅子と机を用意して、朝日遺跡(清須市ほか)のプレゼンテーションとペーパークラフトの展示を行いました。
当日は、すばらしいお天気に恵まれ、ウォーキングに参加された方は3,267名を数えました。館内への入場者数は約2,500名でした。本当にたくさんの方々にご入場いただき、職員一同たいへん充実した一日を過ごすことができました。
ありがとうございました。
▲ウォーキングに参加された方々
▲センターにお立寄りの風景
▲収蔵庫のご案内
▲触っていただくための遺物
▲朝日遺跡プレゼンテーション

平成19年度 発掘調査技術等研修会
炭素14年代測定法に基づく最新の弥生時代暦年代と土器編年等を検討し、東海地域を代表する朝日遺跡の評価と県内の弥生文化について考えるために,県内の埋蔵文化財担当者を対象とした研修会を実施いたしました。
テーマ「弥生時代を考える 朝日遺跡の評価をめぐって」
日時 平成20年2月15日(金)
会場 愛知県埋蔵文化財調査センタ- 2階研修室(弥富市前ケ須町野方802-24)
内容
1朝日遺跡(愛知県清須市ほか)を巡る諸問題について
1)「朝日遺跡の主要遺構配置について」
講師 愛知県埋蔵文化財センター 課長補佐 赤塚次郎
2)「弥生時代の土器編年について」
講師 愛知県埋蔵文化財センター 主任 永井宏幸
講師 愛知県埋蔵文化財センター 主任 早野浩二
3)「朝日遺跡を特徴づける資料について」
講師 愛知県埋蔵文化財センター 主任 樋上 昇
講師 愛知県埋蔵文化財センター 主任 川添和暁
4)「名古屋市域の調査成果について」
講師 見晴台考古資料館 学芸員 村木 誠
5)「弥生時代の暦年代について」
講師 愛知県埋蔵文化財センター 主任 永井宏幸
2 討議「弥生時代の暦年代と弥生文化について」
パネラー
橿原考古学研究所 調査部長 寺澤 薫
奈良国立文化財研究所 考古第三室長 深澤芳樹
愛知県埋蔵文化財センター 主査 石黒立人

新しい愛知の弥生文化に触れる
中日文化センターとの共同企画によるたのしい考古学入門講座を実施しました。
「愛知県 弥生文化発掘物語」
講師 愛知県埋蔵文化財センタ-調査課研究員
会場 中日文化センター講義室(名古屋市栄)
開講日 10月第三水曜日 午前10時〜12時
<内容>
愛知県内には,数多くの優れた弥生遺跡が存在します。
愛知県埋蔵文化財センタ-では,県内各地で遺跡の発掘調査を実施してまいりました。その中で,特に興味深い調査成果が得られました,複数の遺跡をご紹介しながら,
時空を超えて皆さんと遙か古代の旅に出てみたいと思います。伊勢湾の恵みと伴に,風土と景観を保ちながら独特の文化を築き上げてきた,愛知の弥生人に出会ってみましょう。
<カリキュラム>
第1回(10/17)「洪水との戦い・弥生輪中のムラ 一宮市猫島遺跡」 赤塚次郎
第2回(11/21)「巨大な大型建物がある風景 稲沢市一色青海遺跡」 樋上昇
第3回(12/19)「愛知の銅鐸が語る 地の神への祈り」 宮腰健司
第4回(1/16)「矢作川流域巨大遺跡群とは 安城市下懸遺跡」 池本正明
第5回(2/20)「東日本最大規模の弥生都市 清須市他朝日遺跡」 永井宏幸
第6回(3/19)「東海としての弥生社会とは 縄文と弥生が出会う場所」石黒立人