愛知県埋蔵文化財センター調査報告書 第191集 吉竹遺跡 ((よしたけいせき) (




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    遺物:
      吉竹遺跡の、竪穴建物跡からは弥生土器・土師器が出土した他、
    弥生時代後期の竪穴建物跡からは石製紡錘車と鉄鏃が出土した。
      又、旧河道下層からは同時代と推測される袋状鉄斧が出土している。
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    045SI

    出土土器実測図(08区045SI)
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    203SI

    09区203SI: 高杯と甕 が出土している。
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    047SI

    建物遺構は埋土が深さ20cm以上あり、良好であったのに対し、
    土器の残存状況は比較的小片が多い。廃絶後の埋没過程で混入
    した可能性も有る。比較的大破片の は口縁に連続文があり,
    台付きとなろう。全体に煤が付着している。一方、 石製紡錘車 は、
    床面直情から出土しており、当該建物に直接関わるものと考え
    られる。また小型の 打製石斧 は、変玄武岩製で青灰色が目立つ。
    剥片(S-3) 鉄鏃(M-1)
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    046SI

    は、弥生土器にみられる、口縁部や肩部の加飾がなくなり、
    ナデや、ミガキ調整で仕上げる事が主流となる。 は、炉で
    使用された物とみられ、焔の先が、なめたであろう胴部下半を
    中心に、煤の付着がある。ただし底部近くは煤が全くない。
    2 点や壺は状態からみて、共伴関係にあると考えられる。
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    071SI

    建物規模に対して、土器の点数は多くないが
    外反する口縁の、 高杯 2点が、注目される。
    有段高杯(32) は、ほぼ全形復元が可能で、
    興味深い点は、杯部内面の口縁に沿って、
    煤の付着が見られる点である。底面には、
    全くない事から、液体状の燃料材に着火する
    事で、この様な煤の、つき方をするものと
    考えられる。 摺石(S-4) は花崗岩で、摺面に
    赤いベンガラが付着している。 剥片(S-5)
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    鉄製品

    袋状鉄斧(M-2): 袋部は身部にかけて、わずかに、
    すぼまり、刃部にかけて、鉢状に広がる無肩鉄斧。
    閉じ合わせは、6mm程空く。近隣の遺跡の出土
    状況から、弥生時代後期に帰属すると思われる。
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