概要遺構遺物
 

 志賀公園遺跡は、名古屋市北区中丸町に所在します。遺跡付近は庄内川下流の沖積地で、南西には弥生時代の著名な西志賀遺跡があります。
 今回の調査で大きく3時期の変遷が確認されました。古墳時代では上下2面の小区画水田が発見され、これは従来の調査成果にはない新知見です。古代では活発な水流を伴う大溝とそれに隣接する小範囲の居住域が確認されました。中世では古代の河道跡が窪地状をなし、そこが墓域として利用され、北側の微高地に居住域が展開する景観が復元できました。

 
      00A区上面全景
西から(古代)

00B区上面全景
西から(中世)
名古屋市北部の地形区分
 
古代遺構全体図