概要遺構遺物
 

 上中・西屋敷遺跡は、稲沢市北島町上中及び西屋敷に所在し、北東-南西方向に延びる標高2〜3mの微高地上に立地します。今回の調査では、調査区中央部の最も標高の高い地点で古墳時代・古代の竪穴住居9棟、B・C区で中世の墓域と考えられる(13基の方形土坑・井戸・中世銭貨16点の検出から)領域、16世紀初頭の「青宮寺」移転による掘削と考えられる大型土坑(池か)とそれに接続する溝、南側で江戸時代初期に造成された「八神街道」と推定される道路跡などが検出されました。

 
   
遺跡遠景 南から 調査区位置図 遺構分布図