004:八王子銅鐸

内容

遺物名:八王子銅鐸

型 式:外縁付鈕1式流水文銅鐸

概 要:弥生中期の居住から、倒立状態の埋納という状況で発見されました。外縁付鈕式で県内では最古の銅鐸です。高さ21cm、底部の長径11.3cm(鰭間で13.4cm)、短径7.8cmの小型品です。鐸身には流水文が描かれていますが、現状では良く磨かれており不明瞭です。

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場所

遺跡名:一宮八王子遺跡

所在地:一宮市大和町八王子地内

調査区:1996J区

経緯度:北緯35°17′35″・東経136°46′44″

研究

類例:愛知県内では銅鐸が40数例知られています。発掘調査で発見されたものとしては朝日遺跡についで2例目となります。県下では最古段階の銅鐸です。

評価:銅鐸の埋納時期は遺構の重複関係から弥生中期中葉頃と考えられます。また埋納場所は集落内であり、類例の少ない倒立埋納である点も重要です。さらに鈕には明瞭なヒモ擦れ痕跡が見られ、銅鐸の使用を具体的に考える上でも大変貴重な資料です。