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2007年06月27日
薬師ケ根遺跡 調査速報
◎調査課の永井邦仁です。
豊明市沓掛町にある薬師ケ根遺跡で、5 月から 6 月までの間発掘調査を実施しました。今回の調査区は、昨年度の調査区から県道 57 号をはさんだ南東側に位置します。近世以降の削平により、昨年度調査区のような建物跡や溝の遺構は確認できませんでしたが、奈良時代から室町時代の土器や陶器が多数出土しました。
今回の発掘調査で注目されたのは谷地形のやや低いところで確認された中世の井戸です。井戸は丸く掘った掘り方に木製の井戸側を据えたもので、そこからほぼ東方向へ幅約 70cm の溝がのびています。この溝は井戸から湧き出た余り水を排水する用途があったと考えられます。

▲中世の井戸と排水路
井戸掘り方の縁辺には直径 5 ~ 7cm の丸みのある石を敷き詰めるようにして貼り付けてあります。石は風化が進んで表面が白くなったチャートで、大きさと色のそろった貼り石によって清浄感が増したと思われます。

▲中世井戸の検出状況
据えられた井戸側は、四隅に最大径が20cm 近くもある柱を立て、それぞれの間に戸板などから転用したと思われる厚みのある板を 1 ~ 3 枚ずつ立ててあります。上部には横桟がありますが「ほぞ」を使った固定方法をとっていません。

▲井戸の断ち割り状況
井戸の深さは約 1m で、白色の粘土と砂礫層から湧水があったのでしょう。井戸掘り方からは山茶碗が出土しましたので中世につくられたとかんがえられます。
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寄島遺跡