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2007年03月28日

人面文土器 姫下遺跡

●調査課の宮腰です。
 2月まで調査を行っていました安城市姫下遺跡で「人面文土器」が出土しました。
 今回紹介する「人面文土器」は、古墳時代前期〜中期の河川跡の岸に多量に廃棄された土器群の中から見つかっています。人面が描かれている土器は、横10.3cm・縦3.5cmを測る古墳時代初〜前期の壷の体部片で、ヘラのようなものでレンズ状の目と弧状・放射状の線が描かれています。目から延びる線は「入れ墨」と推定されているものです。

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▲人面文土器(四角は安城市亀塚遺跡出土の人面文土器実測図)

 このようなレンズ状の目と弧状・放射状の線、それに出土した資料では欠損していますが、口とその周囲の直線といった共通する特徴をもつ絵画表現は、弥生時代後期から古墳時代前期に九州から関東にかけてみることができます。その中でも伊勢湾地方は人面文土器が多く出土する地域で、特に大きな集落が想定される大垣市周辺や清須市周辺、それに安城市の鹿乗川流域でまとまって出土しており、当時の中心的な集落で用いられていた土器と考えられています。

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▲出土位置

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2007年03月16日

名古屋城三の丸遺跡 調査速報 5

●調査課の加藤です。
 名古屋城三の丸遺跡では去る3月3日(土)に現地説明会を開催しましたところ、400名を超える方々にご来訪いただき、ありがとうございました。皆様の関心の高さに、関係者一同、感謝をしております。

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▲現地説明会風景

 さて皆様の関心が高かったのは、やはり那古野城期の薬研堀で、この薬研堀に関するご質問を多く頂戴しました。
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▲薬研堀を見ていただいています

 また、これまで調査の対象とされてこなかった防空壕も現地説明会でご覧いただいたところ、貴重なご意見などもたまわり、ありがとうございました。
 当日紹介できなかった遺構・遺物を含めて、今後も名古屋城三の丸遺跡に関して研究を進めてまいりたいと考えています。
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▲遺物にも多くの関心が集まりました

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2007年03月05日

西浦遺跡 発掘調査速報 7

●調査課の岡久です。
ご無沙汰しておりました。豊橋市石巻町に所在する西浦遺跡の発掘調査速報の7回目です。
現在西浦遺跡の発掘調査は、最北部台地末端域のE区を調査しています。この調査区は、範囲が広大であるとともに、弥生時代以降のおおむね全ての時代の遺構・遺物が確認され、それが幾重にも重なり合って存在している大変濃厚な調査区域となっています。今回は、E区のこれまでの調査の途中経過を報告させていただきます。

 E区では古墳時代や古代(平安時代)の区画溝が縦横に走っています。この土地の利用頻度が非常に高かったことが伺えます。また、これらの溝のうち、古墳時代後期〜古代と考えられる大きな東西溝からは鉄鏃も出土しました。
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▲E区 1面全体写真 南から

 また、E区では多くの竪穴住居跡が重なりあって見つかっています。これらの竪穴住居跡は、カマドまたは炉といった煮炊きをした遺構を伴っているのが一般的です。なかには複数の炉をもつものも見られます。これらの竪穴住居跡は、弥生時代後期〜古墳時代前期のものと、古墳時代後期のものとに大きく区別できます。
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▲複数の地床炉跡をもつ2750SB

 弥生時代後期〜古墳時代前期の竪穴住居跡からは、土器の破片がまとまって出土しています。
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▲2379SB弥生時代後期土器出土状況

 古墳時代後期の竪穴住居跡の1棟からは、カマドの傍に鉢が2つ伏せられた状態で、北東角に甑・甕・支脚状土製品がやはり伏せられた状態で整然と並んで出土しました。これらは住居の廃棄に伴う祭祀との関係が考えられ、当時の生活の様子を知る貴重な資料となりました。
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▲2745SB古墳時代後期甑・甕・支脚状土製品出土状況

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2007年03月01日

姫下遺跡 発掘調査速報 4

○調査課の永井邦仁です。

 安城市姫小川町内に所在する姫下遺跡では、2月17日(土)に地元説明会を開催し、250名の皆さんに遺跡を見学していただきました。ありがとうございました。
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▲地元説明会風景

 説明の中でも述べましたが、10~12世紀代(平安時代中~後期)の竪穴住居跡と認定した遺構については、一般的によく知られている竪穴住居の構造とは異質で、明確な炉跡や竃跡がない点が問題点となっています。これらの遺構群が集落なのか墓域なのか、今後も研究を進めたいと考えています。
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▲多くの方々に見学していただきました

 また、当日ご覧いただけたかと思いますが、06C区の河川跡脇にある土器廃棄土坑は古墳時代初頭の頃(3世紀代)と考えられるもので、比較的整った形の壺や器台、そして尾張地域に多いS字状口縁台付甕が含まれるのが特徴です。
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▲06C区土器廃棄土坑

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