« 埋文展 木器工房 | メイン | 埋文展 製陶工房 »
2006年09月11日
薬師ケ根遺跡 調査速報
○調査課の永井邦仁です。
豊明市沓掛町上高根地区にある、薬師ケ根遺跡では、8月初めから9月末までの予定で発掘調査が進行中です。場所は県道57号の明和交差点のすぐ西側です。周辺の遺跡としては西1.5kmに戦国時代の沓掛城跡、さらにその西1kmには鎌倉街道が通過していたとされる二村山があります。
遺跡は丘陵地の末端に位置しており、西から東へ下る緩い傾斜の基盤層を検出面として遺構の確認をおこなっています。確認された遺構は鎌倉時代から戦国時代にかけてのピットが中心ですが、やや大きめの土坑や井戸もあります。遺物は奈良時代となる8世紀後半の須恵器や土師器が最も古く、縄文土器や弥生土器および石器は出土していません。

▲調査区全景 北西から
奈良時代から平安時代の遺構には、東西方向にのびる幅約1mの溝があります。しかし須恵器はこの溝以外からも多数出土し、しかも融着したものが若干ですが混じっていることから、付近に須恵器窯があった可能性が考えられます。
戦国時代の遺構には、鉄滓が出土した竪穴状施設跡があります。何らかの作業場と考えられますが、小鍛冶との関連が想定できるかもしれません。他にも200基近くのピットがあり、深さが70cmにもなるものがいくつも確認されました。掘立柱建物の柱穴と判断されますので、現在、建物の平面形を検討しているところです。

▲竪穴状施設跡

▲底に手が届かないピット
コメント
昨日の地元説明会に行きました。
詳しい説明と本物を見ることが出来た喜びがあります。
こんな身近なところに遺跡があるなんて驚きました。
道を作るために埋めてしまうなんてやめた方がいいと思います。
投稿者 anko : 2006年09月17日 14:52

寄島遺跡