« 埋文展 縄文のムラ | メイン | 埋文展 体験プログラム2 »

2006年08月23日

埋文展 弥生のムラ

○調査課 永井宏幸です。
現在、愛知県陶磁資料館で開催中の展示から、「ムラとやきものの移り変わり」にあわせて作成しましたイラストを6回シリーズで紹介します。今回は2回目です。

nagahiro12.jpg
<<弥生時代のムラ>>
 平成15年度に行われた一色青海遺跡(稲沢市)の発掘調査成果を基に想定復原しました。
縄文時代のムラは主に台地上などに立地し、ムラの広場を囲んで竪穴住居が数棟建てられ、墓や貯蔵用の土坑も近接して設けられていました。弥生時代になると稲作農耕の開始や海退現象などに伴い、低地に新たな集落がつくられるようになります。集落には環濠で囲んだ「防御集落」(本展:朝日遺跡・阿弥陀寺遺跡)や、川辺に立地する「川辺集落」(本展:一色青海遺跡)などがありますが、いずれも居住域と墓域は区分され、高床式の倉庫と思われる掘立柱建物が建築されるようになりました。一般的な弥生集落は数棟から10棟程度の竪穴住居と数棟の倉庫で構成されますが、近年の発掘調査では直径50cm以上の柱で5m以上の梁間と15m以上の桁行をもつ巨大な掘立柱建物が検出される遺跡もあります。また、集落には弥生時代の全期間にわたって機能するもの、断続的なもの、一定時期のみに営まれたものがあり、水系などを介した地域社会において相互に結びつきをもって存在していたようです。

コメント