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2005年09月26日

赤色顔料

●調査課の堀木です。

 最近、蛍光X線分析装置を使って、赤色顔料を測定しています。当センターの装置は、定量分析(元素ごとの%を求める分析)が苦手なので、どんな元素が含まれているかを調べる定性分析を行います。
 おもに弥生時代の遺物に付着する赤色顔料を測定していますが、水銀を原料とする水銀朱にはなかなか巡り会えません。大半のものが鉄を多く含むベンガラと思われます。水銀はなかなか入手できない特殊な元素なので、顔料中に含まれていると、自信たっぷりで水銀朱と判断できますが、ベンガラは難しいですね。鉄というのは、どこにでも存在する元素なので、土器や石器に付着する赤いものが、人為的な顔料なのか、地下水等のいたずらで付着したものなのか、判断に困ることがよくあります。現在のところ、顔料と自然のものかの識別は、その付着状況や物質の形状から判断していますが、ベンガラ特有の元素の組み合わせ等を解明できればと考えています。

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