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2005年08月12日
資料紹介:腕輪形土製品
調査課の早野です。
新しく誕生した清須市をはじめとする三市町にまたがる弥生時代の大集落、朝日遺跡。その朝日遺跡の最近の調査で腕輪形土製品が発見されました。発見地は西春日井郡春日町です。弥生時代中期後葉に築かれた方形周溝墓から出土しました。

朝日遺跡の腕輪形土製品は、オオツタノハ(南海に生息するカサガイの仲間)製貝輪をモデルに製作されたようで、赤みを帯びた貝の美しい放射肋を赤色顔料(ベンガラ)による彩色で見事に再現しています。内側の径を復原すると6cm内外となり、女性であれば何とか手を通せますが、厚さ数mmと薄いので、実際、腕にはめていたとは考えにくいでしょう。同じくオオツタノハ製貝輪をモデルとした非実用品として、古墳にしばしば副葬される車輪石が思い浮かびます。朝日遺跡の腕輪形土製品は、いわば「車輪石の先祖」とも呼ぶべき存在です。
よく似た土製品は岐阜県今宿遺跡でも発見されていますが、調査員泣かせのとても珍しい一品です。よく似たものをご存知の方、とにかくご一報を!


寄島遺跡