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2005年06月27日
瓶子窯跡出土の人名陶片
調査課 武部です。
瀬戸市・瓶子窯跡(へいじかまあと)の報告書執筆、整理作業をしています。ここは「茶入」を大量に焼成していたことで大変著名な窯で、17世紀に2基の窯が操業していたことがわかっています。今回の調査で、人名を書いた陶片が300点ほどみつかりました。大きさは4~5センチ程度、製品と一緒に窯で焼かれています。注文主を示す付札と思われます。そのうち「柳生兵助」と読めるものは、尾張藩の剣術指南役を務めた藩士、柳生厳包(としかね)(連也(れんや),1625~1694年)である可能性が高く、「(連也は)...牡丹をすき、茶入をすきて、瀬戸にて大分焼かせぬ。」と江戸時代の随筆にある記述を裏付ける資料となってきました。剣豪にして茶人、という人物に興味は尽きませんが、他にも尾張藩士と特定できる人名が数点あり、瓶子窯跡の非常に特殊な生産のありかたが浮かびあがってきました。


寄島遺跡