石座神社遺跡(新城市) 現地説明会のお知らせ

Date 2010/11/17 8:45:00 | Topic: 

このたび、愛知県埋蔵文化財センターでは、新城市大宮地内において、新東名高速道路の建設工事に伴う、石座神社遺跡の発掘調査成果の現地説明会を行いますので、お知らせします。

1.日時  平成22年 11月 23日(祝・火) 午前11時と午後1時30分より。

2.場所  新城市大宮地内の石座神社遺跡発掘調査現場

3.内容  発掘調査で発見された遺構の説明と見学、出土遺物の展示。
    調査員が説明を行い、その後質問などにお答えします。
                    
4.交通手段  豊橋駅よりJR飯田線 本長篠方面行き「茶臼山駅(約50分乗車)」下車 徒歩(約30分)
      駐車場には限りがありますので、なるべく公共交通機関でお願いします。
   午前 豊橋駅 9時8分発 JR飯田線茶臼山駅 9時57分着
   午後 豊橋駅 11時39分発 JR飯田線茶臼山駅 12時30分着

5.その他   資料は当日配布します。
雨天の場合は中止します(小雨決行)。
足下が悪いため運動靴等でお願いします。

6.問い合わせ先
 (公益)愛知県教育・スポーツ振興財団 愛知県埋蔵文化財センター
電話 0567-67-4163
担当 調査課 赤塚・石黒
 (公益)愛知県教育・スポーツ振興財団 愛知県埋蔵文化財センター 新城詰所
電話 0536-23-5840
担当 松田・早野・日吉


▲布掘り柱掘方(左側の列)をもつ大型掘立柱建物


▲周壁に小柱穴をもつ壁立ち式の大型竪穴住居


7.遺跡の概要
 石座神社遺跡は、新城市街地の北東部に位置し、連吾川と大宮川に挟まれた標高約110mの段丘面上に立地する集落遺跡です。遺跡の規模は東西約300m、南北約100mと推定されます。同じ段丘面上の南端付近には、前方後方墳である全長約50mの断上山10号墳が立地しています。
 今年度は丘陵頂部の平坦面を中心とした調査で、大型の掘立柱建物と大型の竪穴住居から構成される集落の中心部分を確認しました。また、周囲の緩斜面では200棟以上の竪穴住居も確認されました。注目される出土遺物として、破鏡(方格規矩四神鏡)、鉄剣・鉄斧・鉄ヤリガンナなどの鉄製品などがあります。
 集落の規模、中心施設の構成、出土遺物の内容から、遺跡は断上山10号墳に対応する豪族居館を擁していたと考えられます。今回の調査成果は、古墳時代前期における豪族居館の調査事例として、全国的にも重要であると思われます。また、出土した破鏡は、東日本の集落遺跡から出土した中国鏡として貴重な出土例です。




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