| 古墳時代後期 |
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| 古墳時代後期に帰属する4基の円墳を発掘調査によってはじめて確認した。円墳はすべて墳丘盛土が遺存せず、それぞれの円墳の周溝と、1基においてのみ遺存していた横穴式石室を検出したにすぎない。築造時期は古墳の埋葬施設や周溝から出土した遺物から6世紀後葉を中心とするものと推測する。 | ||||||||
古墳時代後期主要遺構配置図 |
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1号墳石室から出土した遺物(須恵器提瓶・蓋杯と鉄刀子) |
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| 1号墳において残存していた横穴式石室は川原石積みと礫床を特徴とする構造で、木曽川左岸における代表的な群集墳、浅井北古墳群の埋葬施設との関連を想起させる。これは、これまでまったく不明のままであった尾張低地部の後期古墳の埋葬施設にかかわる貴重な知見である。 | ||||||||