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 黒曜石。有茎石鏃。飛行機鏃に似る形態。径の細いハードハンマーの押圧剥離でつくられている。打点、コーン、バルブが非常に明瞭である。剥離面のリングは細かく波たっている。この現象は剥離を生じる力の他に別の力が干渉すると生じやすい。おそらく固定具からの反発力が関係しているのであろう。写真2は先端部の拡大である。いずれの剥離面もハードハンマーの押圧剥離の特徴をよく表している。写真3は石器中央部の拡大である。剥離面の様相はいずれもハードハンマーの押圧剥離の特徴を表している。

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 黒曜石。有茎石鏃。写真1は右側辺である。ハードハンマーの押圧剥離で加工されている。加工はやや急角度のために、コーンやバルブがよく発達している。剥離は石器の奥にまで届いていない。写真2は基部である。これも急角度のハードハンマーの押圧剥離である。写真3は裏面の右側辺である。ハードハンマーの押圧剥離で平らな加工である。これもコーンやバルブがよく発達している。