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漆器に描かれた文様(鶴と亀)

戦国時代の漆器の大部分は黒色漆の地に赤色漆で文様が描かれています。

この頃には鎌倉時代のように器全体に文様を描くことはなくなり、器の外面に3ヶ所程度、描かれている場合が多く、加えて内面底部(見込み)に1ヶ所、あるいは底部外面に1ヶ所に描かれることもあります。

描かれた文様のモチーフ(題材)には、草花文などの他に、鶴亀文や宝珠文、雲文、松文、竹文、菊文、扇文など吉祥に関わるものが多くあります。

その中でも延命長寿のシンボルとされる鶴亀文が最も多用された文様でした。

たいていの場合、鶴と亀はセットとなり、丁寧に描かれたものや省略されたものがあります.

丁寧に描かれた鶴亀


やや簡単に描かれた鶴亀


簡略な鶴亀

鶴亀文には意味不明な文様が伴う場合があり(下右端の写真)、これは蓬莱文(仙人が住むといわれる霊山を描いたもの)?の可能性が考えられます。

蓬莱文?

丸の中に鶴を描いた某航空会社のマークのようなものもあります(右写真)。


参考文献 愛知県埋蔵文化財センター1992『朝日西遺跡』(報告書)