三十二番職人歌合絵-さんじゅうにばんしょくにんうたあわせえ-

 「歌合」とは、人々を左右に分け、それぞれが詠んだ短歌の優劣を競う遊技のことで、「職人歌合絵」とは、様々の職人の姿を描き、彼らが詠んだものとして歌を書き入れ、歌合になぞらえた趣向の絵巻等を指します。「三十二番職人歌合絵」は、室町時代に成立したとされ、月と恋を主な主題とする他の歌合絵とは異なり、花と述懐を主題とし、また描かれている職人も他の歌合絵と違う選定である新しい趣向と思われるものです。天理図書館蔵本・石井柳透助氏蔵本(石井本)・幸節静彦氏蔵本等が知られています。

参考URL :サントリー美術館 名品ギャラリー
https://www.suntory.co.jp/sma/collection/gallery/detail?id=668

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