このコンテンツの想定している時期について


戦国時代といえば、織田信長。
清須といえば、織田信長。
パレス遺跡に次ぐ子供向けコンテンツに戦国時代を取り上げれば、
キーワードは”信長”しかない!

ということで始まったこの企画。実は最初から壁に当たった。

確かに「清須」は信長が尾張を統一し、天下統一の足掛かりにした場所である。



しかし、清洲城下町遺跡の発掘調査から見えてくる信長って本当に影が薄い。
清須にいたのはわずか8年で、まずは小牧へ行き、岐阜、安土へと移動した信長。
小牧以降では、新しい城作りや町作りを次々と試みた信長。


だけど清須では、古いしがらみが多いためか?信長はあまり手を加えた形跡がない。
つまり、遺跡から出てくる成果で、信長に結び付けるものが分からないのである。


さあ、どうしよう?

しかし、幸いなことに、信長が夢見た城や城下町のカタチが信長が死んだ後に、
清須にもでき、そして清須は日本でも有数の都市に発展した。


それは信長の天下統一の過程でできた城や町の作り方が、豊臣秀吉らの後継者によって受け継がれ、そして清須においては、信長の二男信雄によってその城作り、町作りが行われたからだ。


この織田信雄が作った豊かな城や町の様子は、発掘調査によってもよく分かり、
しかも、内容は極めて豊富である。


これを活かさない手はない!

ということで再スタートしたこのコンテンツ。
妙に遠まわしなタイトルは、こんな事情があったのである。


このコンテンツは1586年から1610年(安土桃山時代から江戸時代初期)の清須城とその城下町に関連する遺跡の発掘調査成果をベースにしてアレンジしたものです。


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